金融商品の複雑化と損失リスク

投稿者: tohyama | Category: 時事問題 | コメントをどうぞ

金融機関が提供する金融商品やサービスの数が増えていき、その仕組みも複雑化しています。

 

例えば、先物取引やオプション取引といったデリバティブ(金融派生商品)と呼ばれる取引の手法を使った複雑な仕組みの金融商品も増えています。デリバティブは、リスクを抑え一定の収益を確保しようとしたり、大きなリスクを覚悟して高い収益性を追求しようとした取引手法です。デリバティブを組込んだ金融商品には、為替相場や株価などが予想どおりに変動すると大きな収益が得られる反面、予想に反して変動すると大きな損失が発生するという特徴があります。

 

消費者が金融商品を選ぶとき、その商品が何を運用対象にしているのかよくわからないのでは、自分が購入しようとしている商品のリスクを正しく理解できていないのと同じことです。その場合は自己判断ができない状態で運用を他人任せにすることになり、損失を被ったときに自己責任という言葉に泣かされてしまいます。

 

また、一般に仕組みが複雑なほど、さまざまなコストがかさむものです。賢い金融商品選びは、あくまでリスクに対する正しい理解のうえに成立つものですから、新しい金融商品を購入するときには、取扱っている窓口などで、商品の内容・仕組み・コストについて自分が納得できるまで聞くことが必要です。

単に銀行預金の利率が低いからという理由だけで、リスクが高い取引を始めるのは無謀といえます。運用方法の理解が出来ない取引には手を出すべきではないでしょう。

 

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